解決事例(債務整理)
解決事例(債務整理)7:過払い金請求
解決事例(債務整理)
■依頼主 60代 アルバイト
■相談内容
20年ほど前から,借りては返しての繰り返しである。3年ほど前に完済はしたのであるが,「過払い金請求」というのを聞いて自分も請求できるのではないかと思った。
■結果
金融機関より取引履歴を取り寄せ,利息制限法に基づいた利息で再計算したところ,過払い金が発生していた。金融機関側(債権者側)に過払い金請求をしたところ,200万円が依頼者に支払われることになった。
■コメント
過払い金が発生していれば,債権者もその支払いには応じてくれるのが一般的です。
とはいえ,任意で支払ってくれないケースもありますので,そうなれば裁判を起こすことを検討しなければなりません。
裁判になっても,過払い金が発生していれば,判決で過払い金の支払いが認められるのが一般的ではあります。
そうはいっても,裁判となると時間もかかりますし,債権者側から一連の取引のようにみえるが実は別の取引だからすでに10年の時効になっている等,争われるケースもありますので,可能であれば,裁判にせず任意で話し合い(和解)ができたほうがよい場合もあるかもしれません。
本件の場合は約400万円の過払い金だったのですが,当初債権者側は150万円を提示してきました。さすがに半分にも満たない金額ですから,すぐに応じるわけにもいかないでしょう。とはいえ,依頼者は早急な支払いを希望していましたので,150万円でも喜んでいました。もう少し交渉してみましょうかという話になり,結局200万円で和解となりました。
例えば,債権者の対応,判決の見通し,過払い金の額等にもよりましょうが,裁判前の和解であれば,額面の7,8割程度は目指したいところではあります。